お金が関わると人は変わる


数年前に祖父が亡くなった時に遺産相続に僅かながら関わりました。
遺言なしの相続でした
直接私自身に関係のある遺産相続ではなかったのですが、親戚との揉め事や途中経過、結果を目の当たりにしました。
祖父が亡くなり、通夜、葬式を淡々と進めていました。
しかし、悲しみに暮れる筈のその数日間で、親戚に対する違和感、不信感は確実なものになりました。

葬式の日、火葬場から帰ってきた時に起きた事が全ての始まりです。
遺産をどうするか、という話になりました。
しかし祖父を失った祖母はその話をまだしたくないようでした。
遺産相続の対象は祖母と息子である私の父と亡くなった叔父さん、つまり祖母のもう一人の息子の子供である娘二人です。
娘二人は外孫で、私は内孫という立場です。
彼女たちは離れて暮らしているのですぐにでも遺産を相続したい、という考えでした。

祖母は驚いたようです。
何故なら、彼女たちは遺産の相続を放棄してくれると信じていたからです。
内孫である私より外孫の彼女たちを溺愛していた祖母はショックだったようです。
彼女たちは祖母を無視してその場で財産を調べ、計算をしていました。
しかし、調べたにも関わらず「まだあるでしょ」と聞きます。
根拠は生前の祖父に聞いた財産の金額だったようです。
しかし、それも何年も前のことです。
祖父は入退院を繰り返していたのでその当時の金額がそのまま残っている筈がありません。
それでも彼女たちはしつこく詰め寄ります。
ついには彼女たちの母親も口を出してきます。
そのやり取りが数ヶ月続きました。

その間に、祖母は混乱し、祖父を亡くした悲しみも重なってうつ状態になりました。
私は、祖父が亡くなる数ヶ月在宅で介護をしました。
彼女たちの行動は、私のしてきたことへの侮辱にも感じました。
そして、身内だけでは解決出来ないので司法書士に依頼することになります。
本来なら話し合いで解決すれば円満に終わる筈だった遺産相続も、第三者に依頼することで、彼女たちとの決別がちらつきます。
それは次第に現実となります。

祖父が亡くなって一年以上が経過して、ようやく決着がつきます。
私たちは、彼女たちのことを遺産を「盗っていった」と言っています。
法律上のことであっても将来を考えて彼女たちの人情が欲しかったのです。
彼女たち母親も含めた三人は祖母や私たちに、もう連絡をしてくるな、と言ったそうです。
遺産相続に被害者や加害者は存在しませんが、可愛がっていた孫の仕打ちに、祖母の気持ちを考えると、私たちは被害者であると言いたいです。
もしかしたら彼女たちも被害者だと思っているかもしれません。
遺産相続で揉めると誰も幸せにはなれません。
身に染みてそう思いました。

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