血液型といえば、日本では主に性格診断のイメージが強いのではないでしょうか。
A型は几帳面、B型はマイペースで自分勝手とかそーゆーのです。
私の知る範囲では確かに血液型による傾向のようなものがあるような気はしますが、
科学者の方々に言わせると「血液型と性格との
相関関係に科学的根拠は無い」のだそうです。
まあ、本気で血液型診断にのめりこんでいる人は極めて少数だとは思いますが。
その血液型について、面白い研究が行われているようです。
なんでも、すべての血液型をO型にしようというものだとか。
と言っても、別に全人類を一気に改造して
大雑把な性格に変えてしまおうとかいう事ではありません。
そもそも血液とは、体中に酸素などを巡らせるためのものです。
足りなくなると命に関わるために「輸血」という治療があるのですが、
血液型が違う同士の血を混ぜると固まってしまい、そのまま死にます。
ですが例外的に、O型の血液だけは
どの血液型に混ぜてもこの反応がおこらないため
適合する血液が無いような緊急時にはO型を輸血するというのが行われています。
だからその輸血用の血液をマルチに使えるO型に変えようと言う、そういう研究です。
A型の赤血球にはA型の糖分子、B型にはB型のもの、AB型なら両方持っており
この抗原が混ぜると危険な反応の原因な訳ですが、O型にはこれがありません。
なので反応が起こらない、と言うことです。
他の血液型をO型に変えるのは、これをチョン切って取り外すだけですから。
・・・言うまでもなく「だけ」と言っても、大変な苦労はあるのですが。